年末年始のお知らせ

平素は格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、年末年始の業務を下記の通りとさせていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

  2018年12月30日(日)~2019年1月6日(日)

新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、心より御礼申し上げます。

本年も、更なるサービスの向上に努めて参りますので、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

2018年 元旦                                               レッツ株式会社

ホームページをリニューアルしました

いつも当社のホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、事業をよりわかりやすくお伝えするために、ホームページをリニューアルしいたしました。

今後もより一層の内容やコンテンツの充実に努めてまいります。

引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

レッツ株式会社

バイオマスについて思うこと

せっかくですので、バイオマスについてレッツが念頭に置いていることを書いてみようと思います。

まず、現行のバイオマスエネルギーについて。

みなさんバイオマスと聞いて一番初めに思いつくのは「バイオマス発電」だと思います

実際に新聞やテレビといった各種メディアにおいても、ほとんど毎日と言っていいほど電力についての話題が取り上げられております。

「日本には森林がたくさんあるんだから、これを使って電気を作ったらいいじゃん!」というのがバイオマス発電の根本的な考え方です。

この考え方は、半分正しくて、半分誤っているというのが、私たちの出した回答です。

正しいところ

「日本には森林がたくさんある」

誤っているところ

「日本には森林がたくさんある」

そうです。

日本にはたくさんの森林があるという事実は、正しくて誤っているのです。

我々は中部圏に拠点を置いておりますが、地域によるとはいえ、周囲を見てみると実際に森はたくさんあります。

これ、実は世界的にみると本当に珍しいことで、海外から来た人々は日本の森林を見て感動することが非常に多いのです。

(日本の森林率は、先進国においてフィンランド、スウェーデンに次ぐ第3位)

話を戻します。

森林は有限です。太陽光とは根本的に違います。

再生可能エネルギーとして同じ枠組みで話をされることが多いのですが、使い方を間違うと本来の「エコなエネルギー」という目的とは真逆に進んでいってしまいます。

たくさんあるからこそ、大事にしなければいけない。無駄にしてはいけない。

それは物流や加工であったり、エネルギー効率や熱交換の問題といった、部分的なところでも不要なロスを出してはいけないと思うのです。

つまり、「森林はたくさんあっても、使い方を考えないといけない」ということ。

たくさんあるからといって、大量に消費してよいということではないですよね。

現場で資源を調達してくれる方がいて、木を配送してくれる方がいて、エネルギーとなって私たちのもとに届く。

そういった過程をどこまで想像できるか。それこそがバイオマスを取り扱う上で、最も大切にしなければいけない考えだと私たちは思っています。

例え一人でさえ、嫌な思いをしてはいけない。レッツの「三方善」という理念は、こういう発想から来ています。

しかし現実問題として、バイオマス発電はこの事態を抱えています。

昨年3月に放送されたNHKのクローズアップ現代でも話題となりましたが、バイオマス発電所が乱立することにより、林業の需要は莫大に増えました。

が、需要が増えすぎたことにより、現場の調達が間に合っていないのです。その結果としてチップが集まりにくくなっており、ともすれば高額の補助金を利用して立てたバイオマス発電所が存続運営できないという恐れも出てきています。

これは本当に私たちが求めていた「再生可能エネルギー」だったのかな、と悲しくなります。

森林だけでなく、目の前に見えているものの背景を想像して、大切に利用していきたいと私たちは思っています。

どれだけの森林をどう使うのが一番良いのか。私たちは、今日もそんなことを考えています。

発電主流の環境ビジネスについて

先日、とある環境関連の展示会にオブザーバーとして参加してきました。

新エネルギーが中心の展示会ということもあって、再生可能エネルギーや環境関連のブースが盛りだくさんでした。

もちろんバイオマス関連の企業もたくさん出展されており、個人的にはワクワクして参加させて頂いた次第です。

率直な感想は、全体的に「発電」という言葉がとにかく多いなあと。

電気エネルギーは現代社会において、非常に重要だということは当然私も理解しているつもりではいますが、それにしてもちょっと発電を主体にしすぎじゃない?という感想。

何から何まで、最終的に電力へと変換させなければならないのでしょうか?

結局はFIT(固定価格買取制度)ありきで、太陽光発電がビジネスとして成り立ってしまった風潮のまま、企業が次の投資先を探しているという気がしてなりません。

(もちろん熱や動力としての利用を真剣に考えていらっしゃる企業もたくさんいらっしゃいましたが)

作った電気をどうするか、本当にエネルギーとして無駄がないか、といったエネルギーとしての本質は全く考慮されていないような気がしてなりません。

これからの環境ビジネスの根本は、電気を中心として動く今の社会に疑問を持つことが大切なのではないかと思うことがあります。

もちろん私自身も電気がなければ生きていくことはできませんし、このように文章を書くことすらできませんので、結局はバランスが大事ということしかできないのですが。

エネルギーミックスについて、身近なところから見直していく必要があるのかもしれません。

バイオマス利活用セミナー

「木質バイオマスエネルギー利活用セミナー」という勉強会に参加させて頂きました。 要約すると、木質バイオマスの現状を知ろうというセミナーです。

 

講演を簡単に分類すると、
①木質バイオマスの最新動向について
②三重県多気町の新規ORC事業について
③林業家から見る未利用木材の集荷・販売取組み
という3つの項目において、各方面での専門家の方が講演して下さるという内容でした。

 

3名の方全ての講演において共通していたのは、「数年後の燃料の安定調達まで、ちゃんと考えていますか?」という話だったように思います。

 

バイオマスがFITありきで始まってしまったのは既知の事実ですが、今回はその全てが20年間ちゃんと稼働するのかどうかという議論。物流についてあまりにもおざなりすぎるという結論でした。 普段から現場で我々が感じていることを、簡潔に伝えて下さったように思います。
また、講演の中では、熱を有効利用することが最も必要であるということも解説されていました。ちゃんと先を見越してバイオマスに取り組んでいらっしゃる方もいるんだと、少し感動しました。

 

つまり総括すると、全体的にかなり中身の濃いセミナーでした。行って良かったと思います。こういうものには積極的に参加していきたい。

 

余談ですが、バイオマス関係の用語って、専門の略字が多すぎる気がします(PKSとかORCとか)。
ある程度バイオマスについて知識がないと、聞いてる側は何言ってるか絶対分からないと思う。(いや、私のことなんですが)
もしこの記事を見ていらっしゃるバイオマス関係の方がいるのであれば、極力専門用語を使わないように気を付けて頂けると、きっと聞き手も理解しやすいと思いますよ。
ぜひともよろしくお願いします。
(専門略字の一覧表を更新しながら)